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旧イリアイ町界隈には『たまりみず』という名のサビ崩れたカフェがあります。そこでは、退屈に閉じ込められた他愛の無い、やっぱり退屈なお話がたっぷり詰まっています。そんなお話たちの一片をごらんになれる地球で唯一の場所。。

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宝ヶ池2006.10.20曇り 

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先日、このブログ『たまりみず』の発祥の地となった『宝ヶ池』を再訪した。

池・・・である。

江戸時代に灌漑用に造られた人口のため池。

池の名前の由来などは何も知らないが、池というのはそもそもが宝の山であり、エネルギーの集積するところであるという認識。

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池の中には大量の鯉がいて亀がいてアメンボウやら水棲昆虫がいて、もちろんプランクトンがうじゃうじゃいて顕微鏡の解像度を上げれば上げただけいろんな生き物がいるのだとわかる。

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水面には野鳥。ボクは別に博物学の専門家じゃないのでアヒルやガチョウや白鳥の区別もつかないのだけれど、そんなことはどーだってよくて、名前を知らない人とだって一晩語り明かすことだってできるのだから、この鳥らとだって仲良くできる。

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そしてこいつ。猫。身寄りの無い年寄りの小汚い猫が池の水をペロペロと飲んでいたのだけど、その水の中には猫より大きな鯉が何匹もいて、突然食われやしないかと見守ってしまった。

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あまりになつくので、頭の上に葉っぱを乗せてみた。
ウチの息子が言葉を覚えたての頃、遠くの方から「おーい、葉っぱぁ!」と呼び止められ「え?ボクのことそれ?ボク葉っぱ?」と斬新な貶し系ギャグを発見したりとして、ひとりでかなりウケてしまった事を思い出す。
葉っぱ。。。こいつにはよく似合った。

CIMG1885.jpg

何枚も乗せてみた。

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そのうち隠してみた。

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カマキリの美しさって猫の美しさと似ていて、自慢のカマを手入れするしぐさがなんとも言えず愛らしいというか、狡猾なところもあって見ていて飽きない。

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宝ヶ池周辺は大きな公園になっていて、地元の人の憩いの場所になっている。ジョギングする人、野鳥の写真を撮る人、ギターを弾く人、漫才の練習をする人、老人はベンチに座って、いつから話し込んでいるのやら。

公園内には野鳥の森というのがあり、バードウォッチング用の隠れ家があったり。

山道をしばらく散策した。

昔の人は何も知らなかったから、自然界にあるものを恐れ、恐れがいつか畏敬に変わり、土着の自然信仰が生まれ、あらゆるものは神になった。

ただ、昔の人だって人間がもっとも知恵ある生き物だということくらいわかっていたはずなんだ。

今、現代に生きるボクだって、森の中に一度足を踏み入れたら、自分の命を脅かす生き物がたくさん棲んでいることくらいはわかる。

ボクらはカマキリのカマにさえ、恐れをなして指を出すこともできないんだ。

そう思うと、ボクらもまた、自然界の一部なんだと、素直に思えてくる<る。
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2006/10/21 21:26|未分類TB:0CM:0

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プロフィール

ろんど

Author:ろんど
高校時代に伝説のパンクバンド『Felicitous Dog』のメインボーカルとして活躍。ライブ活動多数。「今夜はオレのためにありがとう」などのMCで一躍脚光を浴び大スターの座に躍り出た。高校3年の学祭ではトリを務め、全校生徒を完全に魅了した。バンドは高校卒業時解散。
その後デュオ『Power of myth』のメインボーカルとして再び音楽活動に入る。神話的イメージとタンゴ調POPSの融合を試み新しい音楽の創造に尽力、友人、知人、他人、周辺住民の間で一世を風靡した。活動期間わずか4年で解散。
一方、大学在籍一年時に非公認サークル『創作文藝会』を有志4人らとともに創設。初代~3期の会長に就任。文芸同人誌 『ん!?』の編集長として創刊号から第9号まで手がける。
自身も小説、ポエム、エッセイ、旅行記など幅広く投稿し作家としての一面も合わせ持った。淡い青春時代の虚栄心を克明に描いた処女作『はげ』で衝撃のデビュー。『正常な狂人』『路地裏メルヘン倶楽部』『テープスペクタクル』『シルエット』『おやっさんの体験談』『山田X』『光芒の黒』『循環』など次々とヒット作を連発し、ファンタジックな世界観をやさしく流麗な文体で表現した悲喜劇が主に女性読者層のファンを集めた。また自身の旅行記を著した『中国おったまげ探訪記』『インド・ネパールぶったまげ放浪記』などアクティヴ派作家としての一面も持ち、抱腹絶倒で痛快な文体は学生諸君に夢と希望を与えた。詩人としては、銀色夏生をもじったペンネーム 金色なめを で純情恋愛ポエムを次々と発表。学内の話題を総なめにした。他、読書案内の『ろんどのやけっぱち書房』シリーズ、映画紹介の『寝巻きでシネマ館』シリーズなどがある。
第3期目には非公認サークルから大学公認クラブへと昇格させ、大学から予算がおりるようになるやいなや、連日連夜に渡って放蕩の限りを尽くした。
学生時代はインド、ネパール、インドネシア、中国、西欧諸国等海外放浪をライフワークとした。おかげで日本社会に馴染みきれないもどかしさがある。

現在はしがない会社員。一児の父。趣味は散歩と昼寝の他、特にない。座右の銘は『私が自画自賛しなければ一体誰がしてくれよう』である。

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