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旧イリアイ町界隈には『たまりみず』という名のサビ崩れたカフェがあります。そこでは、退屈に閉じ込められた他愛の無い、やっぱり退屈なお話がたっぷり詰まっています。そんなお話たちの一片をごらんになれる地球で唯一の場所。。

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SONG FOR USJ 

「USAに行くんでしょ?」

枕元でそう囁く息子の声で目が覚めた。

そんな約束してたな、そう言えば。

カーテンの隙間から明かりが漏れていた。

今日は晴れだ。

「まずはUFJに行かなきゃね」

と気の利いた返答を理解してくれるほど、息子は成長していないのが残念でならない。

USA

うむ。

確かに日帰りで行けるものなら、もちろんUSAが良いに決まっているが、現在、時間も予算も持ち合わせていない。

やむを得ず、我々が向かう先はUSJだ。

と言って、このUSJ。

我々関西人は100人中99人が「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」
と答えることだろうが、他府県の方々はどうだろうか?

例えば青森県民に言わせれば、「うどん・そば・ジャージャー麺」と答えるであろうし、北海道民にすれば「牛に・ススキノ・じゃがポックル」
が至極当然であろうし、和歌山県民だと「梅干・すっぱい・ジュース」だと声を大にして答えるに違いない。

そんなわけで、ボクらのUSJは当然、「ユニバーサル」ということになる。

少し風は冷たいが天気も良いし、たまに出掛けるのも悪くない。


お昼前に到着した。

平日の昼間なら空いているだろうと高をくくっていたが、思わぬ落とし穴があった。

修学旅行だ。

小学生から高校生まで、全国の田舎モンが勢ぞろいしているじゃないか!

なんだ、修学旅行にUSJとは。

君たち、大阪城とか通天閣とか、もっとためになるところへ行かねばならんよ、ここは子供の来るところじゃない、とそこらでちょろちょろする子供を捕まえて説教したくなったが、通天閣が何のためになるのかはまったく理解できない。


かくして、1アトラクションに乗るのにそれぞれ1時間程度待たされるはめになってしまった。

‘待つことが嫌いな人チャンピョンシップ‘というものがあったなら、かなり上位に食い込めるはずのボクだから、頭髪を掻き毟りながらギシギシと歯軋りをしつつ待っていたことは、容易に想像していただけることだろう。

とは言うものの、なんだかんだで日が暮れるまで遊び、主要な5個のアトラクションは回ってしまった。

中でも「スパイダーマン・ザ・ライド」は興奮した。

「ジュラシック・パーク」では、ふと息子の手を見るとどこから持ってきたのか草を握っていた。

「何それ?」

「恐竜に食べさせるに決まってるやん」

息子は今でも本当の恐竜を見たと信じている。

まもなく小学1年生である。
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2008/03/09 21:53|My だいありーTB:0CM:0

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プロフィール

ろんど

Author:ろんど
高校時代に伝説のパンクバンド『Felicitous Dog』のメインボーカルとして活躍。ライブ活動多数。「今夜はオレのためにありがとう」などのMCで一躍脚光を浴び大スターの座に躍り出た。高校3年の学祭ではトリを務め、全校生徒を完全に魅了した。バンドは高校卒業時解散。
その後デュオ『Power of myth』のメインボーカルとして再び音楽活動に入る。神話的イメージとタンゴ調POPSの融合を試み新しい音楽の創造に尽力、友人、知人、他人、周辺住民の間で一世を風靡した。活動期間わずか4年で解散。
一方、大学在籍一年時に非公認サークル『創作文藝会』を有志4人らとともに創設。初代~3期の会長に就任。文芸同人誌 『ん!?』の編集長として創刊号から第9号まで手がける。
自身も小説、ポエム、エッセイ、旅行記など幅広く投稿し作家としての一面も合わせ持った。淡い青春時代の虚栄心を克明に描いた処女作『はげ』で衝撃のデビュー。『正常な狂人』『路地裏メルヘン倶楽部』『テープスペクタクル』『シルエット』『おやっさんの体験談』『山田X』『光芒の黒』『循環』など次々とヒット作を連発し、ファンタジックな世界観をやさしく流麗な文体で表現した悲喜劇が主に女性読者層のファンを集めた。また自身の旅行記を著した『中国おったまげ探訪記』『インド・ネパールぶったまげ放浪記』などアクティヴ派作家としての一面も持ち、抱腹絶倒で痛快な文体は学生諸君に夢と希望を与えた。詩人としては、銀色夏生をもじったペンネーム 金色なめを で純情恋愛ポエムを次々と発表。学内の話題を総なめにした。他、読書案内の『ろんどのやけっぱち書房』シリーズ、映画紹介の『寝巻きでシネマ館』シリーズなどがある。
第3期目には非公認サークルから大学公認クラブへと昇格させ、大学から予算がおりるようになるやいなや、連日連夜に渡って放蕩の限りを尽くした。
学生時代はインド、ネパール、インドネシア、中国、西欧諸国等海外放浪をライフワークとした。おかげで日本社会に馴染みきれないもどかしさがある。

現在はしがない会社員。一児の父。趣味は散歩と昼寝の他、特にない。座右の銘は『私が自画自賛しなければ一体誰がしてくれよう』である。

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