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旧イリアイ町界隈には『たまりみず』という名のサビ崩れたカフェがあります。そこでは、退屈に閉じ込められた他愛の無い、やっぱり退屈なお話がたっぷり詰まっています。そんなお話たちの一片をごらんになれる地球で唯一の場所。。

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宝くじ 

去年の年末に宝くじを買った。

もちろん年末ジャンボ宝くじだ。

上手い具合に当選してしまうと、たちまち億万長者の仲間入りだ。

葉巻とリムジンとコニャックと美食の数々、それからたくさんの美女がボクを待っている。


・・・と考えるが、金持ちのイメージというのは、なんだかピンと来ないもんだ。

金持ちになった経験が無いから仕方ないが、いざ金持ちになったらなったで、実はどうしていいかわからないのかもしれない。

特に、年を重ねるにつれて物欲というのが、どんどん薄れていって、欲しいものがまったく思い浮かばないんだよなあ。

三十代半ばの、まだたいした年でもないんだが、結局何かを買うことで得られる幸福、どこかへ行くことによって得られる幸福って、実はたいした魅力が無くて、一切何も所有しない生き方も大いにアリなんじゃないかとさえも思えてくると、ますます何も欲しくなくなってくる。

100万のバッグやら1000万の腕時計やらを持って1ヶ月以上喜びに耽るほどボクの頭は単純に出来てないし。残念ながら。


もし3億円当たったらどうするか。

誰にも内緒で自分口座の普通預金にでも入れておいて、何食わぬ顔で毎日出勤するだろう。

ま、昼飯ぐらいは店のスタッフを引き連れて、ちょこっと豪勢に美味いもんでも食うだろう。

思えば、スーパーの店長って職位さえ、何億積んだってお金じゃ買えないんだしね。

お金じゃ買えないものにこそ価値がある、って使い古された言葉があるけど、まったくその通りだ。

金で苦労さえしなけりゃ、あとはいくら持ってたって一緒。


年末に飯島愛が死んだ。

なんか死に方もさびしく哀れだな。

彼女、億万長者じゃなかったっけ?

幸福とお金は、近いようで遠い関係なんだね。


とは言いつつ、結局ボクの宝くじは300円の価値しか無かったわけで。

はずれてみると、なんだか損した気分にもなり。

それでもやっぱ、また買うだろうな、宝くじ。
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2009/01/11 00:11|冒頭のUTATB:0CM:2

コメント


え?飯島愛、死んだ、の?
私が、日本にいない間に…。
75 #-|2009/01/11(日) 00:53 [ 編集 ]

そうそう。死んじゃった。

けっこうワイドショーでもしつこくやってた気がするけど。

ボクも海外行ってる間に、死んでてずーーっと後になって死んだことを知った人いるねえ。

伊丹十三とか黒澤明とか。

こういうニュースって、そのときしか話題にならないから、誰も教えてくれないんだよね。
ろんど #-|2009/01/11(日) 23:03 [ 編集 ]

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プロフィール

ろんど

Author:ろんど
高校時代に伝説のパンクバンド『Felicitous Dog』のメインボーカルとして活躍。ライブ活動多数。「今夜はオレのためにありがとう」などのMCで一躍脚光を浴び大スターの座に躍り出た。高校3年の学祭ではトリを務め、全校生徒を完全に魅了した。バンドは高校卒業時解散。
その後デュオ『Power of myth』のメインボーカルとして再び音楽活動に入る。神話的イメージとタンゴ調POPSの融合を試み新しい音楽の創造に尽力、友人、知人、他人、周辺住民の間で一世を風靡した。活動期間わずか4年で解散。
一方、大学在籍一年時に非公認サークル『創作文藝会』を有志4人らとともに創設。初代~3期の会長に就任。文芸同人誌 『ん!?』の編集長として創刊号から第9号まで手がける。
自身も小説、ポエム、エッセイ、旅行記など幅広く投稿し作家としての一面も合わせ持った。淡い青春時代の虚栄心を克明に描いた処女作『はげ』で衝撃のデビュー。『正常な狂人』『路地裏メルヘン倶楽部』『テープスペクタクル』『シルエット』『おやっさんの体験談』『山田X』『光芒の黒』『循環』など次々とヒット作を連発し、ファンタジックな世界観をやさしく流麗な文体で表現した悲喜劇が主に女性読者層のファンを集めた。また自身の旅行記を著した『中国おったまげ探訪記』『インド・ネパールぶったまげ放浪記』などアクティヴ派作家としての一面も持ち、抱腹絶倒で痛快な文体は学生諸君に夢と希望を与えた。詩人としては、銀色夏生をもじったペンネーム 金色なめを で純情恋愛ポエムを次々と発表。学内の話題を総なめにした。他、読書案内の『ろんどのやけっぱち書房』シリーズ、映画紹介の『寝巻きでシネマ館』シリーズなどがある。
第3期目には非公認サークルから大学公認クラブへと昇格させ、大学から予算がおりるようになるやいなや、連日連夜に渡って放蕩の限りを尽くした。
学生時代はインド、ネパール、インドネシア、中国、西欧諸国等海外放浪をライフワークとした。おかげで日本社会に馴染みきれないもどかしさがある。

現在はしがない会社員。一児の父。趣味は散歩と昼寝の他、特にない。座右の銘は『私が自画自賛しなければ一体誰がしてくれよう』である。

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